カルテ

こんにちは。

福澤内科・皮フ科クリニックの福澤加奈子です。

医療機関には5年間のカルテの保管義務があります。
当院は昔ながらの紙のカルテなので5年以上経過したカルテは少しずつシュレッダーにかけて処分していくのですが、中にはどうしても捨てられないカルテがあります。

最後まで闘病されてお亡くなりになった方のカルテです。

私が内科の横で診察をするようになってから15年が経ちましたが、今でも病気で他界された方々の事は忘れる事ができません。

春になり夏になり空が明るければ明るい程、それとは対照的に他人には言えない病気を抱えて空を仰いでいる方もみえるのだと思うことがあります。

クリニックの長椅子で俺、死にたくねーよと呟いた患者さん。
癌が発見されても治療はしないと宣言され、最後の旅行を一緒にしようと言って私達に生きる様を教えて下さった患者さん。
家で看取りたいという御家族に惜しまれながらお亡くなりになった患者さん。

人は何故病気になるのでしょうか。
病気を宣告された後にどのように生きるのが幸せなんでしょうか。
薬を飲むことも薬を飲まないことも、医師にかかることもかからないことも、全てその方の選択なので何が正しくて何が間違っているかなどと軽々しく言うことはできません。

病気はいつでも誰にでも起こりうるものです。
その瞬間に時は止まります。
人それぞれお立場が違いその方にしかわからない気持ちがあります。
医師は出来ることを最大限するしかありません。

笑うことは難しいかもしれない。
でも免疫が上がるように、悪い細胞に負けないように無理をしてでも笑ってください。

今後も皆さんが心が軽くなって帰って下さるように微力ですがお役に立てるといいなあと思います。

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