ハトロス(前編)

名古屋市中区の福澤内科・皮フ科クリニックの福澤加奈子です。

突然ですが、皆さんはハトの生態について興味を持った事がありますか?

私はこれまでハトがどうやって生まれて成長するのかについて考えたこともありませんでした。

でもある日を境にハトの見方が変わってしまうことに・・・

9月の最初の週末。
自宅で仕事をしていた私は窓の外で細い木が折れる様な音に気付きました。

変だな、と思い家の中から木を見ていたら何やら鳥が見えます。

よく見るとハトです。

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羽が細い枝を運んできて1羽がそれをくちばしで受け取り、上手に編み込むように巣を作っていました。

えー?ハトって巣を作るの?
こんな家の前の木に?


家の前には窓を隠すように常緑樹を植えていましたが、その枝の分岐部の上からは見えない位置にハトは巣を作ろうとしていました。

私はこれまで鳥が巣を作る過程を見た事がありませんでした。
夫婦で一生懸命協力していて微笑ましかったので、そのままそっと窓を閉めました。

数日後に木を下から見上げるとしっかりした巣ができています!


しかも親鳥が卵をかかえているのかじっとしています。


えー?まさかここでハトが生まれるの?

と思いながらも生物が大好きな私はハトの巣を観察し始めました。

当クリニックでも時々動物アレルギー検査をご希望の患者さんがおみえになりますが、実は我が家には鳥アレルギーの家族がいて、全員鳥は好きなのですが家の中では飼うことができません。

でもハトの巣までは2.5mほどあり、家の外だし観察するだけなら大丈夫。

朝出かける時や帰宅した時に巣を眺めるのが日課となりました。

調べたらハトの夫婦は交替で卵を温めるようなのですが、夫なのか妻なのか区別のつかないハトに声をかけると、野生のハトはかなり迷惑そうな顔をしていました。

3週間ほど経ったある日の事。

下に割れた卵の殻を発見!



これはどういう事なんでしょう。
敵にやられたのでしょうか?

親バトは健気にまだ何か温めていますが下からではわかりません。

ハトは通常2個の卵を産むそうで、もう1個の卵が無事でありますようにと祈る気持ちで見ていました。

すると、ある日親がいなくなった瞬間に何かが動いています。

雛です!灰色のようなふさふさした長い毛の頭が一つ見えます。

生まれたんだ!
じーんと感動。
ハトだってどこかで巣を作るし雛だっているはずなんですが、私は今までの人生でその事に気にとめたこともありませんでした。

 →後編へ続く。

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