温暖化と病気

こんにちは。

名古屋市中区の福澤内科・皮フ科クリニックの皮膚科医 福澤加奈子です。

今朝は庭を見て驚きました。
何とエンドウ豆の花が咲いていたのです。

毎年11月頃に種を撒くと、発芽して越冬したエンドウ豆は3月末か4月から花を付けて実がなります。

2月初めに花が咲いたのを見たのは私が畑を始めて以来初のことです。

何かがおかしい・・・

地球規模の温暖化は人間にどんな影響をもたらすのでしょうか。

私は長年、待合室の患者さんが内科と皮膚科で入れ替わる時期を季節の変わり目ととらえていました。

6、7年ほど前までは私が考える夏と秋の入れ替わりは9月1日でした。
8月末まで皮膚科の患者さんが待合室の大半を占めていますが、9月になった途端に待合室は内科の患者さんに切り替わっていました。

ところが最近は病気の傾向で季節の変わり目がわからないのです。

昨年も秋の始まりははっきりしませんでした。

11月に暑い日があり皮膚の感染症になってしまったり、12月に寒暖差が激しく、その変化に皮膚がついていけない方も多く見受けられました。

毎年秋でもスギ花粉が飛ぶことはあるのですが、昨年末はその頻度が多く、数日間目が痒くなるのにすぐ治まったりするため、もう花粉が飛んでいますか?という質問をよく受けました。

年明けからは花粉症患者さんが増え、例年よりも1ヶ月近く始まりが早い気がしていますが、何となくどの病気も一定の法則が当てはまらないというか、季節性がない感じがあります。

暑い時期に暑い、寒い時期に寒い、という当たり前の事が当たり前でなくなってきて、動植物界にも変化が起きているようです。

現在全世界で起きている様々な現象の原因の1つが温暖化であるならば、取り返しのつかなくなる前に何か手を打たないといけないのではないか、と診察をしながら考えています。

以前私は中村区にある第一赤十字病院に勤務していた頃に、東海豪雨に遭ったことがあります。

その日は地下鉄への地下道が閉鎖となり地上の道路を通ったら、冠水して自転車が浮かび、その中をじゃぶじゃぶ歩いて土嚢を積んだ地下鉄入口にたどり着きました。

1時間に100ミリを超える雨では傘はなんの意味もないことを知りました。

綺麗な水道水が使えなかったり、ライフラインが止まると新たな病気になったり感染症が蔓延したりします。

昨年は沢山の地域で災害がありました。
財産や人命を失うのは一瞬でそこから立ち直るには途方もない気力が必要になります。

衣食住が満たされなければ、不幸な心理状態にもなります。
そんな時には普段かからないような病気にもなります。
治療もままならなくて、未来が見えないこともあります。

自然の前では私達の仕事は無力だと感じる事も多いです。

どんな国の人も人として普通に笑って生きていけますように。
科学は万能ではないので、奢ることなく自然に対して敬意を払う指導者が増えますように。

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL