秋の贈り物
名古屋市中区伏見にある福澤内科・皮フ科クリニックの副院長 福澤加奈子です。
風が変わり気が付けばもう秋ですね。
ブログでは私の好きな自然について書いていこうと思います。
食い意地の張っている私は庭に実のなる木ばかり植えています。
ブルーベリーやサクランボやイチジクは鳥や虫にやられてしまい収穫なし。
その中で栗だけはスクスク育ちました!
夏の前半の日照りや時々来る台風で今年は沢山の実が落ちてしまいましたが、少量でも自宅でなっただけで愛おしいと思えるから不思議です。
ちょっと痛いイガさえはずしたら栗は本当に素晴らしい食材です。
運動靴をはき両足でイガを踏みながら殻を開けて中の実を取り出します。
さて、この栗どうする?
あまり量が多くないので栗ご飯にしていただく事にしました。
甘さは控え目ですが、ほくほくとした食感です。
手をかけていないのに実をつけてくれて栗の木を褒めてあげたくなります。
その他、私はこの時期に鮮度の良い栗が手に入ると必ずしていることがあります。
それは・・・
栗の渋皮煮を作ることです。
もう10年以上昔になるでしょうか、近くにお住まいの80代の患者さんが秋になるといつも自家製の素晴らしい栗の渋皮煮を持って来て下さいました。
まるで売り物のような立派さに、どうやって作られるのですか?とお聞きしたら、教えてあげるから自宅にいらっしゃい、と。
私はすぐにその方のお宅に伺いました。
すると、コンロには沢山の栗の入ったお鍋が。
その方は座ってずっと栗を包丁で手剥きされていました。
手が荒れてしまうのも納得です。
私は岐阜県恵那市の出身なのよ。だからいい栗を頼んで送ってもらうの。
大きい栗が届いたら一杯作って皆にあげるのよ。 それが楽しみ。
と本当にお幸せそうに笑うそのお姿に引き込まれて、私も幸せな気分になってしまいました。
栗の鬼皮はおしりの方から傷つけずに剥く、茹でて重曹を入れてアク抜きを数回繰り返して、余分な渋皮を丁寧に取り除き最後に甘味をつけていく、等々。
こんなお手間やお時間をかけて作って下さったんだ、と感謝しながら教えて頂いた日のことは今も忘れる事ができません。
それから年に1回は渋皮煮を作っています。
師匠のように上手くはいきませんが、作りながらいつも笑顔で労を惜しまないお姿を思い出しています。
本日お嬢様からお元気に100歳を迎えられたとお聞きしました。本当に素晴らしい (^-^)
皆さんも色々な趣味をお持ちかと思いますが、身体に気を付けながら毎日お元気にお過ごし下さい。
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