新型コロナウイルスの抗体検査③

こんにちは。

 

名古屋市中区の福澤内科・皮フ科クリニックの福澤良彦です。

 

当院では今期の抗体検査は7月末までで終了する予定でした。

 

愛知県の第一波に対する抗体の有無を調べたい方の数は大体7月で減少するだろうと予測していたからです。

 

秋以降に第二波が来て、インフルエンザと重なり抗体検査を行う余裕がないことも懸念しておりました。

 

 

ですが県外移動と通常勤務が始まり、7月中旬からあっという間に第二波に突入しました。

 

予想以上のスピードです。

 

それに伴い、第2波に対する抗体検査を希望する方が急増しました。

 

当院が7月末までと期限を設けることでお盆前後で混乱が生じるため、できる限り抗体検査を続けることにしました。

 

流行期、流行地における抗体検査は医学的に色々な意義があると感じています。

 

 

 

お電話で抗体検査を申し込まれる方の中には、問診をすると本当はPCR検査をご希望の方もおみえになるので、お電話の時にその方に相応しい検査をご案内しています。

 

コロナ不安により何でも良いので検査を、という風潮がありますが、それぞれの立場が違うので、感染の可能性の有無、仕事内容、検査後の事、費用対効果などを考えて検査をお勧めしています。

 

抗体検査は抗体の有無をチェックする検査です。

現在の感染を調べるのはPCR検査です。

 

どれも一時点での状態を知ることしかできませんが、簡易キットによる迅速抗体検査のIgM抗体は無症状の感染を検出することがあります。

 

そのため最近はPCR検査より安価に帰省や仕事前にチェックしたいと希望される方が増えました。

 

ですが一般的には抗体が作られるのには2週間程の時間がかかりますので、院内感染を防ぐ意味でも風邪症状がある場合の抗体検査は2週間以上の間隔を空けて行っています。

 

 

 

抗体検査をしていると、ご相談の電話で、報道より少し早く世の中の新型コロナウイルス流行の動向を掴む事ができます。

東京のクラスター発生の報道よりも、患者さんからのお電話の方が早かったですし(行政PCR検査にご案内しました)、中区の繁華街の流行が報じられるよりも一歩早く流行地を知りました。

 

お問い合わせのお電話をいただくことで、愛知県、特に名古屋市民が何を一番困っているかがわかりますが、それは日毎に変化していきます。

 

7月下旬からは新型コロナウイルス感染者が増えすぎて、会社や知り合いから陽性者が出てどうしてよいかわからない、という状況になってきています。

 

とにかく自分が無症状ならば落ち着きましょう。

 

自分が感染者と接触したかも、と思ったら2週間は他人を避けて静かに暮らしましょう。

 

また、保健所から電話があるようなら従いましょう。

 

 

 

無症状の感染者を見つけることが難しいので、今後広がってしまったウイルスの封じ込めは険しい道のりです。

 

 

男性、肥満の方、喫煙者、高齢者、基礎疾患のある方は重症化しやすい、という報告があるので、自分の身は自分で守る、という意識は大切かと思います。

 

一方で今や、どこにでも新型コロナウイルス感染者はいますし、無症状の感染者は自分かもしれません。

 

自分が無症状感染者であるかも、と常に意識しながら、適切に手洗いをして、お互いマスクなしで近距離でわいわいと話をする事に注意を払いましょう。

 

 

 

第1波の時の重症化、死亡例のインパクトが大きく、後遺症の問題やウイルスの変異など今後の展開が読み切れないので不安は尽きないとは思うのですが、平常心を忘れないようにしてください。

 

相手はウイルスなので、どんなに気をつけていても罹らない保証はありません。

 

心無い言動が分断を生み出します。

自分が突然熱を出したり、体調不良になる時の事を少しだけ想像してみて下さい。

 

それぞれが患者になりうることを想像したら、感染者への差別や偏見が減るのではないかと思います。

 

 

 

内科医として医療崩壊を恐れるのは今年の秋冬です。

 

インフルエンザが流行する冬に、この地域の熱発や風邪症状の方が医療難民となってはいけないので、できることはないか、と準備を進めています。

日々変化がある時期ですので、HPでのご案内に随時目を通してご来院下さい。

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