肥満でお困りの方へ

肥満は、高血圧・糖尿病・高脂血症・心臓病などの生活習慣病の発症に大きく関わっています。
ただ、無理のあるダイエットは体調を崩すことにもつながります。
肥満の一般的な治療法(減量法)としては、食事療法、運動療法、薬物療法等が挙げられます。

食事療法

全体の摂取カロリーを制限するよう心がけて下さい。一般的な社会活動を営んでいる方の摂取カロリーは標準体重×30kcal/日を基本としますが、多くの方々はカロリーの摂りすぎです。肥満症の治療の場合、25kcal/日となります。とは言ってもカロリー計算はなかなかできません。

食事療法の注意点

炭水化物の摂りすぎ・偏りに気をつけて下さい。大盛りはやめましょう。
色々な食品を摂るよう心がけて下さい。
蛋白質は、十分量(1日あたり標準体重×1g)を摂取する必要があります。
蛋白質は、大豆蛋白ではなく、動物性蛋白の魚、肉、乳製品、卵を中心に摂取して下さい。
同じ素材でも調理法によってエネルギー量はかなり違います。揚げ物や炒め物など油を使った料理はカロリー過多になりやすいです。
野菜、海草、きのこ、こんにゃくなどを多く食べるようにしましょう。
リンゴ、バナナ、ヨーグルトなどの特定の食品ばかりを食べる単品ダイエットはやめましょう。単品で必要な栄養素を十分に備えた食品は存在しません。長く続けると、ビタミン、ミネラル、蛋白質の欠乏をきたします。

運動療法

例えばラーメン1杯(500kcal)は1時間のジョギングでの消費カロリーに相当するため、運動のみではあまり減量は期待できません。
しかし、筋肉量を減らさないためにも、食事療法に運動療法を加えることは大切です。もちろん、カロリー消費にもつながります。ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動が良いです。
まずは始めましょう、そして継続しましょう。
仕事が忙しく、運動に時間がとれない場合、通勤を利用してなるべく歩く、会社や駅で階段を利用する、自宅でテレビを観ながら運動器具を活用する、など日常生活の中でできるだけ身体を動かすように心がけましょう。

薬物療法

当院では、保険で漢方薬の防風通聖散を処方しています。この漢方薬には脂肪分解作用があり、食事・運動療法単独群よりも体重と内臓脂肪を減少させることが報告されています。
便秘もある方にはいいと思いますが、軟便・下痢になることがあります。