虫刺され

こんにちは。

名古屋市中区福澤内科・皮フ科クリニックの皮膚科医 福澤加奈子です。

数日前、梅雨の晴れ間に家庭菜園をしていたところ、左膝にかゆみが。

蚊に刺さされたのだろうと目をやると小さな赤茶色のアリがいました。
蚊ではなくてアリに噛まれたのね、と思って慌ててアリを払いましたが、その後どんどん腫れて痒みが治まりません。
家にあった1番強い薬を塗り抗アレルギー剤も飲んで翌日ようやく治まりました。

畑仕事をやっている中で何回も原因のわからない虫刺されがあり、私はずっと何にやられたのか疑問に思っていました。
しかし昨年脚が痛痒いと思って服を脱いでそこにアリを発見してから、私の畑仕事の時の原因不明な虫刺されはアリではないかと思うようになりました。

初期は腫れ方が蚊と区別がつかないので実際アリを見るまでは信じられませんでしたが、蕁麻疹体質のある私は放置すると少し遅れて激しく腫れてきます。

畑仕事をする時には携帯用ベープを腕につけているのでほとんど蚊にはやられませんが、この時期は毛虫や大きなムカデやハチにも遭遇します。

虫刺されはその年の気温や湿度や流行もあり奥深いです。

伏見で診察をしていると様々な虫刺されで患者様が来院されますが、先週はハチに刺された方の皮膚から毒嚢つきの毒針を発見しました。

兵庫医科大学の夏秋先生によると毒嚢内から毒液が皮膚に注入されるので毒嚢を圧迫しないように早く毒針を抜いた方がよいそうです。

6月から7月は毒を持つ毛虫の幼虫による毛虫皮膚炎もよく診察しています。
有名なものは茶、ツバキ、サザンカの葉を食べるチャドクガですが、毛虫に触れたことに気付かない方がほとんどです。
虫のついた枝を切ったり焼いたり、洗濯物に毒毛がついているのを知らずに着て皮膚炎を起こすこともあります。
毛虫にやられた場合(毛虫とわからない事が多いのですが)、チカチカした痒みがある部分をこすったりせず水で洗い流すかガムテープで剥がし取るようにしてください。

知多半島で野菜作りをしているIさんによると、今年は暑かったのでドクガが大量発生しているそうです。
顔と腕が痒くて痒くてと来院されました。

標高の高い山に登りマダニに刺された方や、ブユに刺された方、蚊アレルギーの方、ホテルでトコジラミに吸血された方、寝ている間にムカデに噛まれた方など、虫刺されと言っても様々な皮膚炎があります。

診察時に虫がいないので、状況と皮疹から虫を推測しますが、常に虫を人一倍観察していても全く何の虫かわからない時もあります。
最初に軽い症状から始まりその後重症になることもありますので、腫れる体質の方はまずは予防をして、皮膚炎になったら早目に治療することをお勧めします。

 

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