ワクチン接種をしながら思うこと

こんにちは。

名古屋市中区の福澤内科・皮フ科クリニックの皮膚科医 福澤加奈子です。

 

5月24日から始まった当院の65歳以上へのワクチン接種は、7月2日で2回目が終了しました。

6月中には接種回数が千回を超えました。

お昼休みも返上して接種をし続けた6週間でしたがまずは名古屋市の高齢者の方に無事に接種ができた事にほっとしています。

 

1回目の接種後に副反応を聞いたところ、男女問わず副反応の大多数は腕の痛みで、2日程肩が上がらなかった方もいましたが、ほとんどの方は何もないとおっしゃっていました。

 

他の副反応としては、下痢が約3名(全て女性)痩せ型の方か、150cm以下の小柄な方、体重が40kg以下に多い印象でした。

 

接種15分以内の重篤なアナフィラキシー反応はなかったですが、30分後に唇に違和感があった女性が一人みえました。

 

 

2回目の副反応としては、女性で2名38.5度以上の発熱があったようです。

37度台ならきっともう少しいらっしゃったのではないかと思われます。

 

何かあればお電話下さいとお伝えしましたが、驚いたことに65歳以上の方からお電話をいただきませんでした。

 

かかりつけ医で相談された方もみえると思いますが、高齢の方は私たちに迷惑をかけないようにと配慮されたのでしょう。

 

事前に当院で購入したアセトアミノフェンを飲んだり、手持ちの飲み慣れた消炎鎮痛剤を飲んだり我慢したりして1、2日を過ごされて来院された時に、実はね、少し熱が出たのよとこそっと仰るので、奥ゆかしいなあと思いました。

 

当院に通院歴がなく2回目の接種後にお話をできなかった方も多いため、全ての副反応について知り得ていないのですが、65歳以上の高齢者では概ね我慢出来る副反応という印象でした。

 

また他施設で接種されていますが、モデルナの接種後に腕が動かなくなったという方や、口内炎ができたという方も来院されました。

 

腕の症状の方は院長が神経内科に紹介しましたが、その後の経過はまだわかりません。

 

皮膚科医の仲間内では、ファイザーでも接種後の口内炎を何人か診察しているという話を聞きました。

多彩な副反応がありますが、ワクチン接種をせずに感染して重症になった時のことや、感染した時の周りへの影響などを天秤にかけてワクチン接種をするかどうかを決めて下さい。

 

 

名古屋市は現在難病疾患の方、障害者の方などに接種券を発送しています。

土日でWeb申し込みは20~30件あり、ここ最近の週末は夜まで仕事が終わりません。

 

 

Web申し込みをされた方には当院から順番にご連絡をしています。

Webで申し込みはしたけど予約日時はいつですかとお問い合わせがありますが、現在平日は申し込みから数時間から1日以内で当院からお電話をしていますのでしばらくお待ち下さい。

 

Web申し込みは通常診療を圧迫せず、担当者が落ち着いてお電話できるので助かります。

また、他で予約が取れた時にはキャンセルフォームからメールを入れて下さる律儀な方が多くて、本当にありがたいです。

 

高齢者の方はWeb予約は難しかったので専用の電話番号を開設しましたが、今後は若い世代になるので、可能な方はWeb予約をご利用下さい。

 

 

私たちのクリニックでは、7月8月の連休前後の忙しさと接種券が配られた時の波を考えながら予約枠を考えてきました。

 

でも、名古屋市は60歳から64歳の方の接種券配布が遅く、パロマ瑞穂スタジアムの予約が埋まらないからと接種券の前倒しをしたので当院は何度も予約枠の見直しをしなくてはならなくなりました。

 

そこへ追い討ちをかけるようにワクチン分配を制限するとお達しがありました。

 

私はこの2週間朝5時頃まで寝ないで何度も予約枠を作り直していましたが、変更がありすぎてさすがに完璧な枠作りは難しく、今後は新規の受付中止の日が来るのではないかと恐れています。

 

1回目を接種して2回目を接種できなくても仕方ない、接種を遅くして下さいで済ませようとする政府の考え方にはついていけませんし、職域接種ができると信じて動いた挙句、はしごを外された企業の皆様はお可哀想だと思います。

 

政府は打ち手不足と言っていましたが、現場ではずっとワクチン不足だと声が上がっていました。

 

マスコミでは若い人に接種するか接種しないかをインタビューしていますが、名古屋市には接種券が届かなくて接種したくてもできない60代や感染を恐れながら働いている方がどれだけいるかという報道は少ないなと思っています。

 

当院でこれまでにコロナの肺炎で入院した方、自宅療養で症状が悪化した方は50代以上がほとんどでした。

そういったことを考えればワクチンが不足する場合は基礎疾患がある方や高齢の方が優先されるべきなのでしょう。

 

今後潤沢にワクチンが届き、働き盛りの世代の方に速やかにワクチンが接種できる事を祈るばかりです。

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