変異株について
こんにちは。
名古屋市中区の福澤内科・皮フ科クリニックの皮膚科医 福澤加奈子です。
本日は当院の変異株の検査について書きます。
一般の方はPCR検査を受ける時に変異株の検査のことまで考えられて受ける方は少ないのではないでしょうか。
自分に発熱などの症状があったり、会社で陽性者が出て慌てて検査をしなくてはいけない中で、変異株の有無の事まで頭が回る方はほとんどいないと思います。
テレビでは変異株の事を盛んに言っていますが、実は3割ほどの検査会社しか変異株の検査ができないそうです。
また、様々な変異株を調べられる機関はもっと少なく、簡単には調べられない検査なのです。
当院の検査会社は大手なので、厚生労働省からの要請に基づき3月22日以降はN501Y変異については検査をして愛知県に報告するシステムになっていました。
しかしながら、3月下旬以降PCR検査陽性者が増加する中で、患者さんからも自分は変異株なのかどうかとお問い合わせを頂くこともあり、検査をしている病院に変異株の有無が知らされない事への疑問が生じ、検査会社と愛知県医師会に電話をしてみました。
すると、検査会社は愛知県に報告を上げるように依頼を受けたが、結果を個々の検査をした病院に伝えて良いかは決まっていないので、また会議で検討するとのことでした。
愛知県医師会から県に問い合わせをして頂いたところ、変異株については何も定めがなく、愛知県に上がった報告はそれぞれの保健所に連絡が行き、そこから検査所に伝わっていると認識しているが詳細は不明だとのことでした。
患者さんの変異率もわからないままで、せっかくの情報をすぐに現場が共有できないのは残念だな、と思っていました。
でも、他にもそういった声が届いたのでしょうか、4月19日以降の検査からは新型コロナウイルスPCR検査陽性者に関しては検査の5日後に変異株の有無を検査した病院にFAXで知らせてもよいことになったと検査会社から連絡が入ったのです。
今はN501Y変異だけですが、変異を教えてもらえるのは私達にとっては画期的な話でした。
当院の陽性者の何パーセントが変異株か知ることで大体の愛知県の状況を推測する事ができたり、診療に活かせるからです。
さて、4月19日以降現在までの当院のPCR検査陽性者のN501Y変異率ですが、94.7%でした。
ゴールデンウィーク前には入院も軽症者施設に入所もできない中で、年齢、症状、変異株と基礎疾患の有無から患者さんと話し合い、今できる治療を決定する事ができました。
家族、会社内で感染しやすいので注意を促す、自宅での急変に注意するなどの対策が取れるので、4月19日以降は変異株陽性の方にはご連絡をしています。
三重県、岐阜県がわかっているだけでも変異株を開示しているので、愛知県も情報を開示すべきかと思います。
国には早くインドの変異株なども調べられる体制を構築してほしいです。
★6月14日以降の当院の変異株の検査につきましては、<当院の新型コロナウイルスPCR検査について>の変異株スクリーニング検査についての頁をご覧下さい。

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