ゴールデンウィークが明けて
こんにちは。
名古屋市中区の福澤内科・皮フ科クリニックの皮膚科医 福澤加奈子てす。
今年は行動制限がないGWと言われていましたが、皆様楽しいお休みになりましたでしょうか。
当院は、3連休→診察→3連休→通常診察となっていて直前まで外来が混んだり渡航PCRがあったので、なかなかGWの計画を立てられずにいました。
でも、せっかくのお休みなのでどこかに行こうと考えて、GW前半は北海道旅行に行くことにしました。
実は私は北海道に行ったことがなく、長期休みが取れたなら人生で一度は行きたいな、と思っていました。
でも長くコロナが続き、長期休みは仕事を引退する時までないかもしれないと思えてきたので、29日午前は仕事をして午後から2泊3日で北海道へ飛んでみました。
急遽予約したPeachのCAさんはとても可愛いかったのですが、やっぱり私は怖がりで。
空中に浮かぶと落ち着かなくて、行きの飛行機はずっと寝ていました。
初心者なので、まずは札幌に。
歩いて時計台に行きました。
札幌農学校の資料を1つずつ読んで、日本の礎を作る人々が育っていく過程がよくわかりました。
昔のアメリカ人と日本人はかなり泥臭い意見のぶつかり合いをするのですが、粘り強く交渉を続けて協力して1つずつ問題を解決していました。
相手の文化風習を尊重しながら上手く自分の意見も通していく、こういう交渉術が今の時代も出来るといいなあ、と思いました。
農学校の生徒さんは英語で授業を受けて、復習を重視していました。今でもとても綺麗な筆記体のノートが残っていて、何かを学ぶ上で真面目で素直な姿勢は普遍的に大切だと感じました。
また、その頃の先生と学生さんが北海道の白鳥やジビエを使った洋食のコース料理を食べていたことに驚きました。
1階に時計台の鐘というレコードが流れているコーナーがあるのですが、夫の高階哲夫が作詞作曲した曲を北海道出身のアルト歌手の妻が歌っていて、自分の記憶にない歌だったので足が止まってしまい、ずっと聞いていました。
午後は北海道大学植物園と博物館にも行きました。
2日前から開館したばかりて、桜がとても綺麗でした。
樺太犬タロやヒグマ、エゾシカ、天然記念物、絶滅動物の剥製を見て大興奮。私は生物が好きなので楽しくて仕方なく、つい長居をしてしまいました。

お昼はどこに行ってもあまり混んではいませんでしたが、夜のススキノは混んでいて、名古屋の繁華街の錦とは違い、風俗店と飲食店がビルに混在する不思議な街でした。
夕食をとったお店ではお隣に夜のお仕事の女性がいて、初めは男性とたわいないお話をしていました。
その内に北方領土はなぜ二島返還で合意しなかったのか、という話をし始めたのには驚きました。
お酒を飲みながら何度も、戦争にはなってほしくない、と言っていました。
翌日小樽の裏道でふらりと入ったお寿司屋の大将も、鈴木宗男が頑張ってくれていたのになあ、二島返還でも非常に資源が豊富なんだが。アイヌ民族が日本人に虐められているとプーチンに手紙を送ったのを知っているか、北海道はいつロシアに攻められるかわからんとお寿司を握りながら話してくれました。
北海道では戦争に対する危機感が高まっている、それを肌で感じながら私は自分の視野がいかに狭いかを恥じました。
厳しい自然、農業、漁業、観光業の中で生きている人々。
歴史を学び北海道には人間として見失ってはいけない原点があるような気がしています。
平和であること、毎日贅沢ではなくても食べていけれること、老後を不安なく生きられること、病気の時に治療が受けられること。
皆が安心した生活を送れるという事はとても難しいことです。
でも、Be gentleman(紳士であれ)というクラーク博士の言葉は私利私欲に走りがちな人間の業の深さに注意を促しているのでしょう。
たった8ヶ月で立派な教育者を育てた先人の言葉は重く、歴史に触れることの大切さを感じました。
私が久々に遠出をしたように、GWは長かったので皆様もお食事会や旅行など、比較的自由に過ごされたと思います。
人との交流が増えれば当然のことで驚きはありませんが、GW明けからは風邪症状外来にかかる患者さんが増えています。
今週はコロナの方が含まれているとは知らずに会食をして伝染るケースや関東、東京由来の若者の感染が目立ちました。
ここで収まっていくのか、1~2週間で家族や職場に広がるかは予測不能です。
現場ではコロナは罹っても構わない、という方と絶対かかりたくない、という方の価値観が真逆なのが厄介です。
後遺症のこともあります。
どんな生活を送っても、それは人それぞれですが症状がありながら隠して学校や会社に行くのは迷惑な事だと思います。
喉が痛い、発熱があるなど、少なくとも自覚症状がある場合は、他の方には接触しないでください。
そして、慌てないで最寄りの発熱外来を探して受診して下さい。
愛知県の無料検査は原則、濃厚接触者と症状がある方は禁止なのですが、黙って検査を受ける方がいるため検査場の換気が悪いと感染していない方が検査場でコロナに感染します。
また、医師のいない無料検査で陽性だとしてもどこか医療機関にかかってくれと言うだけで責任はとりません。
抗原検査とPCR検査の適切なタイミングがわからずに検査をして陰性と言われて、結局感染者発見が遅れるケースが後を絶ちません。
沢山のコロナ感染者の方とお話してきましたが、コロナ陽性とわかった時、大体の方が動揺しますし、後から後から相談事が出てくるのが普通です。
発熱や咽頭痛で受診をする場合、1時間はかかると最初から覚悟を決めて病院にかかってほしいです。
また、コロナでは同じマンション内の別世帯で同時期に感染する方を何組も経験しています。
自宅マンションの換気の悪いエレベーターに油断してマスクを外して乗ることには注意し、部屋に入った後によく手洗いをしてください。
下水からの感染もあるので、洋式トイレは直ぐに蓋をして下さい。
皮膚科の連休明けはレジャーに行かれて虫刺されや日光過敏症が多かったです。毎年より2週間早くドクガ皮膚炎になられたり、蚊に刺されたりしています。
また、4月の中旬から寒暖差が激しくて、アトピーが悪化した方や、顔が荒れる方、連休でタイミングが合わず帯状疱疹が悪化した方も多い印象です。
長期休みの後に働く事はしんどいですね。
お天気が不安定で雨が続くと気分が鬱々しますが、マスクを外す時は特に感染に注意しながら、自分なりの気分転換をして乗り越えていきましょう。

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