平常心

こんにちは。

名古屋市中区の福澤内科・皮フ科クリニックの皮膚科医 福澤加奈子です。

 

元旦に一斉に鳴った緊急地震速報と長い揺れに慌てて外に飛び出しましたが、どこかで大きな地震が起きた嫌な予感…

阪神・淡路大震災の時も東日本大震災の時もそうでしたが、後から次々と被災の状況がわかってきて、なぜ元旦に?という苦しさが込み上げてきました。

 

たまたま当院のナースのご主人様が石川県に帰省しており連絡が取れないと聞き、不安のまま3日が過ぎていきました。

不幸な火災事故も重なり、地震、火災の映像を見続けて少し心がやられてしまい、切り替えようとケーキを焼いたり買い物に行ったりしてみました。

 

でも、なかなか平常心になれません。

自分たちだけこんな水も食料もあるところでのうのうと暮らしていて良いのか、明るく生きてはいけないのではないか、と思う自分もいて、複雑な気持ちでお正月を過しました。

 

4日にナースのご主人と御家族の無事がわかりほっとしたものの、自分は5日から切り替えて働けるのかな、と思っていました。

 

5日。

気持ちの暗さとは裏腹に連休明けはクリニックが込み合い、内科でも皮膚科でもそれぞれ次々と診察をしなければなりませんでした。

 

感染症はインフルエンザは変わらず、コロナは増加傾向にありました。

コロナとインフルエンザA型の重複感染の方はとても喉が痛そうだったそうです。

 

皮膚科は帯状疱疹が何人かいたり、転倒や火傷など旅行中、帰省中の方も診察しました。

コロナが5類に移行し人の移動が増えていますので、様々な病気で大きな病院は大変な状況です。

 

クリニックで出来る事は完結しなければ、とぎりぎりまで働きました。

 

テレビではお休み中なのでと直ぐに能登に救援に入られた先生方のお話が映し出されてしました。

頭が下がります。

 

暖冬とはいえ、とても寒い場所です。

 

私は昨年1月末に福井県に生まれて初めて行ったのですが、外はこんな感じでした。

道路は寸断され、ライフラインも復旧出来ていないのでは、この先寒さでどれだけ身体にダメージを受けるのか、お薬がない中で感染症を合併したらどんなにお辛いか、など考えると胸が一杯になります。

 

周辺地域も地震でお正月に予約客のキャンセルが相次ぎ、生活がかかっているのにそれを声に出せない方も多いと思います。

 

家の中でも医師として私たちが役に立つことはあるのか議論になりましたが、自分の持ち場を離れて迷惑になるより、義援金の方がまだ良いという結論になりました。

 

南海トラフが来て被災した時に医療はできるのだろうか。

火災が起きたら、津波が来たら、皆が助かることはできるのだろうか。

 

考えてもわからないことなんですが、色々考えてしまった年始です。

 

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