受験と医療
こんにちは。
名古屋市中区の福澤内科・皮フ科クリニックの皮膚科医 福澤加奈子です。
ある朝クリニックに向かうと、ドアの前に見覚えのある姿がありました。
Tさんです。
どうしたんですか、と聞くと子供が本日受験だが38度以上の熱が出て、今日の試験は受けられない、コロナかインフルエンザなら別日が設けられているので診断を確定して欲しいとの事でした。
発症して間もないため抗原検査では出にくいと判断し、院長がスポットファイアというPCR検査したところ、インフルエンザBとライノウイルスの合併と判明しました。
その結果を見て、私は母の愛だな、と感じずにはいられませんでした。
Tさんは24年前の当院の内覧会の日から来てくださっている方で、その頃は今年受験のお子さんも生まれていませんでした。
彼女はお子様を育て働きながら1ヶ月に1回の受診を開業時からずっと続けて下さっていました。
子供の受験はその子にとって大きく運命を変えるものなので、こちらも失敗は許されません。
抗原検査は検査する時期によりどうしても陽性にならない時もあるため、院長はスポットファイアを使いましたが、この機械は名古屋市のどこにでもある訳ではなく、使う条件も決まっています。
24年かけて通い続けた意味。
下のお子様が受験生となり、お母様の力で受験日を勝ち取られる姿に、こちらまで涙が出そうになりました。
再受験の権利を使うにしろ使わないにしろ、こうして母が自分の事を思っていて動いてくれた事を、いつかわかる子になって欲しいな、と思いました。
24年もクリニックを続けていると、受験にまつわる事は色々ありました。
概してお父さんというのは感染症になった時に、ホテルに住んでくれ、とか家に帰らないでくれ、とか家族にバイ菌扱いされやすい傾向にあります。
インフルエンザに家族がなり受験生がいるので、予防のために自費でタミフルを飲みたい、コロナにかかっていないかPCRをやりたい、などコロナ禍もあったので様々な事例がありました。
そもそも身体に無理をかけている上に受験は冬。
試験は連日続くし、受験会場や模試会場に風邪をひきながら来る子もいるし、で一番大事な局面で感染症にかかってしまう、ということもあると思うんです。
熱が出ても試験はできちゃった、なんてスーパーな子もいるかもしれませんが、普通は体調不良では実力が半減してしまいます。
そういう時に医療ってどこまで何をしてあげられるんだろう、といつも考えています。
とりあえず受験日を切り抜けるために対処療法にはなりますが、子供の人生がかかることには家族の気持ちになってできるだけ寄り添いたい。
インフルエンザB型陽性者が2週間前から急激に増えています。
インフルエンザワクチンを1月末に終了する予定(公費は終了)でしたが、2月2月(月)~2月10日(火)
まで接種期間を延長します。
予約は必要ありませんので、まだ予防接種をしていない方、2回目を接種したい方は是非その期間での接種をして下さい。
*名古屋市の公費接種は1月31日で終了していますので、自費の予防接種だけになります。
ご注意下さい。

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