名古屋の線状降水帯の影響

こんにちは。

名古屋市中区の福澤内科・皮フ科クリニックの皮膚科医 福澤加奈子です。

線状降水帯。
来てしまいましたね。

 

その内に名古屋にも、とは思っていましたが、それはいきなりやって来ました。

火曜日はエレベーターの定期点検の日だったので、お昼には予定を入れずに院内で食事を済ませて仕事をしていました。

担当者の方が15時にインターフォンを鳴らしましたが外は土砂降り。

雨の音が強すぎてこちらの声は聞こえなかったそうです。

 

15時50分に点検が終わる頃、エレベーターの地下に水が流れ込んでいると報告を受けました。
隣のビルを立て直した際にピットに少量の水が溜まった事がありましたが、今回はエレベーターの下のピットには経験したことのない大量の雨水?(地下水?)が流れ込んできます。
エレベーターを開けて見せて頂き、その水のスピードに怖さを感じました。

クリニックの地下1階は全く使っていないので、エレベーターが止まらないかだけを心配しながら診察を開始しました。

16時から診察をし始めてまもなく、院内に聞いた事のない音が鳴り響きます。

自分も含めスタッフと患者さんの携帯の緊急速報アラームです。
時間差で次々鳴るので患者さんの声が聞き取れなくて、集中して会話が出来ないほどです。

地震の時とは違う音なので驚きましたし、どんどんレベルが上がり最後はレベル5になっていたようなんですが、鳴り響く中で早く患者さんを帰さないといけないと診察に必死で携帯を見る余裕がありませんでした。

16時半過ぎにエレベーターは階を示すランプが消えて使えなくなり、2階に行く患者様には事情をお話しして階段を使っていただきました。

エレベーター会社にすぐに連絡しましたが、エレベーターにいくブレーカーを切って下さい、また折り返しかけますと言われて連絡がなくなってしまいました。

愛知県内ではこの大雨でエレベーターの緊急対応に追われているのでしょう。

ブレーカー?

どこどこ?と主電源を見ると地下へ行くブレーカーは既に落ちていたのでこれ以上は無理と判断。

まずは遠いスタッフを帰そうと思ったのですが、近鉄や名鉄、地下鉄も既に止まっているため、皆諦めて最後まで仕事をしてくれました。

19時に病院を閉めてスタッフは歩いて帰宅。後で聞いたら遠いスタッフは1時間かかったそうです。

その日午後に健診があり、検体を回収する検査会社から、渋滞で1時間遅れると連絡がありました。
どちらにしても私もエレベーターの問題があり帰れません。

 

中電?
と思って検索すると今どきなんですが、中部電力パワーグリットはチャットで相談できると。
内容を書くと1人待ちで暫くお待ちください、とあります。
ずっと画面を確認していないといけませんが、割とすぐ順番が回ってきました。

チャットでこちらの情報入力を指示されるのですが、供給地点特定番号が分からず、資料を探している間に時間切れの表示。

チャットで5分経ったので終了します、と出た時には最初に表示してよ〜と思いました。
また新規のチャットに報告内容を含め最初から入力。今度は3人待ちでした。

チャットでやり取りをして、これから修理に伺います、となったのですが、家も心配だったので、翌朝8時半にしてもらいました。

電話よりも早いのでは、と思うので入力時間には注意が必要なものの、災害時のチャットの利用はオススメします。

エレベーターの問題に目安をつけて、検査会社の回収を待ち、帰れなくなった子供を車で迎えに行くことになりました。

21時過ぎにクリニック前はすごい人で、皆さん歩いて帰宅する人だらけです。
道路の排水口は水は引いていますがこの通り。

 

栄を通りましたが、まるでハロウィン。
その中でアジア競技大会の宣伝が虚しく光ります。

 

帰宅困難者のお迎えの車でしょうか、脇道に至るまで大渋滞です。
錦のタクシーは皆無。

所々、動かなくなった車が路肩や分離帯に乗り上げていました。

車の運転に慣れていない方が皆さん一斉にお迎えに来るのを見て、やはりトヨタのお膝元、名古屋なんだな、と思い知らされました。

結局自宅に帰るのに3倍の時間を要し、皆さんと同じく疲れきってしまいました。
後から学校で泊まった子供達も多いと聞きました。

 

名古屋では午後4時53分までの1時間に104.5ミリの雨を観測し、観測史上1位を記録。
2000年の東海豪雨の時には私は中村日赤に勤務していて、自転車が浮かぶ中をジャブジャブ水に浸かりながら帰った記憶があります。
私も靴がダメになってしまったし、その後日赤の皮膚科には足の感染の方が沢山来院されました。

その時に氾濫した河川については、幅を拡張したり護岸工事、排水に備える工事をして、今回は随分助かったようです。

ただ、その時に氾濫していない川の周辺は思わぬ被害が出ています。
予測を立てるのは本当に難しいですね。

 

さて、翌日エレベーターは中電さんが来て下さり漏電ナシを確認。
その後エレベーターの会社の精鋭部隊が到着。
エレベーターにはリミットスイッチというものがあり、水で濡れて操作ブレーカーの1つがoffしたそうです。
ピットの水はほとんど排水されていました。

エレベーターの操作盤の扱いとかも見ることになったりして、初めての経験をしました。

 

東海豪雨から26年。
このところの温暖化でゲリラ豪雨が多くどこで何に巻き込まれるか分かりません。
身の安全確保が本当に難しいと感じています。

 

今回ご自宅や会社、車に浸水があった方も多かったのではないでしょうか。
雨が多く少し寒くなる中で、片付けや手配もあり本当に大変だと思います。
例年にはないことですが、インフルエンザも出始めています。
どうか自分の体調を最優先にして、ご無理をなさらないようにしてください。

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